放送プロデューサーのデーブ・スペクターは7日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月~金曜午前10時25分)に出演し、銀行詐欺罪などに問われ、カリフォルニア州の連邦地裁から禁錮4年9カ月などの量刑を言い渡されたドジャース大谷翔平投手の元通訳、水原一平被告(40)について言及した。
水原被告には、禁錮4年9カ月のほか、大谷への約1659万ドル(約25億7000万円)の賠償などの量刑が言い渡された。被告側は検察側との司法取引に応じて罪を認め、減刑も求めていたが、結果的に検察側の求刑通りの量刑となった。
デーブは、水原被告が大谷の口座から不正送金するために行った銀行員との電話の音声が公開されたことを念頭に、今回の量刑について「なりすましという物的証拠が浮上して、しかも音声まであった。それではあまり(裁判所側も)温情はできない。しかも(被害者は)信頼していた相手(大谷)なので」と、納得した様子で語った。「ギャンブル依存症という言い訳は当たり前すぎる。だからやっているわけで…それはあまり通用しにくいアピールだったのではないか」とも指摘した。
水原被告は刑期を終えた後は国外追放される見通しだが、デーブは「日本にどっちみち強制送還されるのであれば、アメリカ人からみると、(米国の)納税者がずっと何年も刑務所の(収監中の受刑者の)負担をするなら、(受刑者を)海外に返した方がいいということは、今回のことだけではなく、よく言われること」と指摘した。「どの時点でそう(国外追放に)なるのか。刑期を満了してから強制送還になるのか、早めに出す時もあるんですけど、相手国側の理解が必要になる」と述べ、外国人の受刑者に対する米国内の複雑な見方について触れた。
水原被告はこの日の法廷で、裁判所側に南カリフォルニアの刑務所への収監を求めた。3月24日までにあらためて出頭し、その後収監される見通しだが、デーブは「刑務所にはいろんな種類がある。知能犯で凶悪犯罪ではないので、自分自身に危害が加えられる物騒な、よくテレビや映画で見るような所にはいかないと思う」と推測した。