紀藤正樹弁護士は7日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、昨年11月の兵庫県知事選で再選された斎藤元彦知事のPR会社への金銭支払いをめぐる刑事告発を受け、兵庫県警が公選法違反容疑でPR会社の関係先などを家宅捜索したことについて触れた。
家宅捜索について報じたネットニュースを引用しながら「ついに強制捜査。どこまで拡大していくか。兵庫県知事選を巡っては全容解明の捜査が必要」と投稿した。
別の投稿では「兵庫県知事選での強制捜査の動きは都知事選でも当然なされるべき。都知事戦でも全容の解明は必要です」とも記した。
前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(62)が6日に地域政党「再生の道」に関する記者会見で、昨年7月の東京都知事選での会合で、ライブ配信を行う民間業者に陣営側からいったん代金を支払ったが、選挙運動での報酬支払いを禁じた公職選挙法に抵触する恐れがあると陣営内で指摘を受け、キャンセルした上でキャンセル料として97万円を業者に支払ったことを認めた。一方、石丸氏は会見で、当初配信は業者スタッフによる「ボランティア」と説明したが、会見の後半に、業者の見積書の中に「人件費」の名目の支出が含まれていることが判明。石丸氏は「事実を分かっていなかった」として、序盤の発言の一部を訂正する場面もあった。
紀藤氏の指摘は、このやりとりを念頭に置いたものとみられ、6日の石丸氏の会見に関するネットニュースを引用している。
石丸氏をめぐる問題は、「文春オンライン」「週刊文春」が報じ、石丸氏が6日の会見で問われ、釈明する形になった。