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石破首相の日米首脳会談に岸博幸氏「最初の成果出せた」評価しつつも肘かけ握手は「改善必要」

日刊スポーツ 2025年2月8日 16時32分

多発性骨髄腫と闘う元経産省官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(62)が8日、トランプ米大統領と石破茂首相による初の日米首脳会談について言及した。

日米首脳会談は7日午前(日本時間8日未明)、ワシントンのホワイトハウスで行われた。岸氏は長文を5つに分け、石破氏を評価した。

「日米首脳会談は大成功と評価すべき。具体論のトランプは関心ないだろうけど日米の事務方に大事な抽象論(日米同盟、安全保障など)で合意し、具体論でも対米投資1兆ドル、LNG輸入増加などでトランプを満足させた。USスティール問題でも進展あり、関税や防衛費増などを要求されなかった」と書き出した。

そして「かつ、石破総理はトランプを非常に正しくヨイショし、会見では米国人受けするユーモアも発揮した。石破総理の国会答弁能力の高さ(官僚が用意する中身ない退屈な答弁をもっともらしく説明できる)は分かっていたが、それを海外で通用する形に進化させたことも高く評価すべきと思う」と私見をつづった。

ホワイトハウスの大統領執務室内で行われた会談冒頭は報道陣に公開され、NHKも生中継で2人のやりとりを報じた。その際、ゴールドカラーのいすに座った石破首相は、座り方が少しだらしない様子に見受けられた。また握手を求めたトランプ氏に対し、石破首相は当初いすのひじ掛けに左ひじを置いたまま応じた。その後、トランプ氏と握り合った右手に、左手を添える場面があった。

岸氏は「あえて難癖を付けると、椅子に座ってトランプと握手した時の姿勢はダメ。トランプは前屈みになって距離を縮めようとしてるのに、石破総理は左腕を椅子の肘掛けに置いたまま真っすぐ姿勢で握手した。これは見方によっては、また礼儀にうるさい人からは、尊大な態度とも見られかねない」と指摘。

その上で「実際、数日前に同じ場所でイスラエル首相がトランプと握手してる写真を見ると、ネタニエフは左手を自分の左足の膝の上に置いてトランプに向けて少し前屈みになって握手している。著作権の関係あるから写真は出さないけど、違いは歴然。こういう細かい部分の改善はまだまだ必要」とした。

最後に「ただ、石破総理は正直これまで内政でも外政でも成果乏しかったが、最も重要な日米首脳会談で最初の成果を出せたのは大きい。これをきっかけに政権運営が良くなってほしい。早いタイミングで会談が実現したのは安倍昭恵さんの助力が大きいはずだから、安倍派への恩返しも考えては?」と投げかけた。

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