石破茂首相は7日午前(日本時間8日未明)、ワシントンのホワイトハウスで行われた初の日米首脳会談後の共同会見で、トランプ米大統領に対する率直な感想を口にした。
トランプ氏、石破首相双方に、お互いの印象を問う質問が出たが、石破首相は「対面でお話しするのは初めてでしたが、今まで何年もほとんど毎日、テレビで見ていましたので、テレビで見ている人をこうやって、間近でも見ることの感動は、また格別なものがございます」と、初の対面会談となったトランプ氏について語った。
「テレビで見ると声高で、かなり個性強烈。恐ろしい方という印象が、なかったわけではないが…」と、これまでの印象を正直に語ると、会場内に笑いが起きた。
石破首相はすぐに「実際にお目にかかると、本当に誠実な、力強い、強い意志を持たれた方。合衆国と世界への強い使命感を持たれた方と、まったくお世辞抜きで感じたところです」と、フォローを忘れず「今後、日米が力を合わせて、世界の平和のためにお互いが責任を果たしていきたいということで、一致をみた」とも語った。
石破首相は会見に先立つ首脳会談時の取材機会では、トランプ氏が昨年の大統領選のさなかに銃撃された事件時に撮影された、星条旗をバックに拳を突き上げる写真にも言及。「ひるむことなく立ち上がり、拳を天に突き上げた写真が非常に印象的でした。あの写真は、歴史に残る1枚」と、語った。
その後、石破首相はトランプ氏から、この写真が表紙になった書物をプレゼントされた。