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石破首相、トランプ氏大ウケの「仮定の質問には…」発言はアドリブだった「質問は想定せず」

日刊スポーツ 2025年2月9日 14時56分

石破茂首相は9日、NHK「日曜討論」(日曜午前9時)に生出演し、7日午前(日本時間8日未明)にワシントンで行われた日米首脳会談後の共同会見で、米国側に大ウケとなった自身の発言について振り返った。

30分以上にわたった共同会見の最後に、米国の記者から「トランプ大統領は『関税男』で知られる。米国がもし日本に関税をかけるとすれば、報復関税を行うか」と問われた石破首相は「仮定の質問にはお答えしかねます、というのが、日本のだいたいの定番の国会答弁でございます」と、とっさに切り返した。

この答えが通訳されると、米国側は爆笑。トランプ氏も「ベリー・グッド・アンサー」を連発し「彼は自分のすべきことが分かっている」と、してやったりの表情で応じた。

この日の番組で、「あの質問(報復関税)は想定していたのか」と問われた石破首相は「これは、あんまり想定していなかったですね」と笑いながら、「ですが、まあ、本当に定番なので『仮定の質問にはお答えできません』ということになるわけです。実際にその通りなんで」と振り返り、とっさのアドリブだったことをにじませた。

これに関連し、「日本の自動車に対する関税はこれまでも日米間の懸案になっていた。トランプ氏は、自動車への関税は常に検討していると述べていたが、どんな議論があったのか」と問われる、石破首相は「今回、具体的に日本の自動車に対する話が出たわけではない」と述べた。

また「日本のアメリカに対する投資は、過去の5年で世界1位で、他の国とは違うということを大統領も良く認識している。日本の自動車産業はそれだけ雇用も生み出している。それでも関税だという話になるのか。それは、ストレートにそうはならないでしょう」と強調した。

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