石原良純(63)は10日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演し、石破茂首相とトランプ米大統領との間で行われた初の日米首脳会談の結果について、なごやかな雰囲気で行われたことを評価しつつ、「逆に、日本の(立場の)世界での地盤沈下みたいなものがあるんだろうなと思った」と、私見を示した。
会談で日本側は対米投資の1兆ドル(約150兆円)規模への引き上げを伝えたり、懸案となっている日本製鉄によるUSスチールの買収計画も、「買収ではなく投資」との立場で合意するなどした。トランプ氏は対日貿易赤字の解消を求め、状況次第で日本への関税も選択肢となるとの考えもちらつかせたが、日本側が懸念した関税は今回は突きつけられず、双方がお互いをほめ倒すなど、なごやかな雰囲気が漂った。
番組では、会談の内容について振り返りながら伝えた。
見解を問われた良純は「外交は優先順位じゃないですか。今、日本にアメリカが何をしていくか、というの中で、日本は比較的(他国と比べて米国との)もめごとが少ない。貿易にしろ、東アジアの安全保障でも」とした上で「友好国の首脳同士が穏やかに親しくなるのはもちろんいいことですが、逆に、日本の(立場の)世界での地盤沈下みたいなものがあるんだろうなと思った」と指摘した。
「これが日本がイケイケのときだったら、アメリカ大統領は真っ先に、日本をどうする、って話になる。私はそんな感じがした」とも口にした。