将棋「第18回朝日杯オープン戦」準決勝、佐々木勇気八段(30)対近藤誠也八段(28)戦、井田明宏五段(28)対服部慎一郎七段(25、いずれも上が先手)戦が11日午前10時10分から東京・有楽町「朝日ホール」で始まった。
全員初のベスト4。第1回を除けば、第2回から前回までのベスト4には必ずリピーターが名を連ねていた。平均年齢27・75歳と、次代の将棋界を担うフレッシュな顔触れがそろった。
中でも注目は、勝率9割男の「ハットリくん」だろう。24年度は36勝4敗。今回の準々決勝で2年ぶり5回目の優勝を狙った藤井聡太7冠(22)との初対決を制する大金星も含まれている。その藤井が10日の第74回NHK杯戦で通算400勝を挙げた。将棋界の第一人者を倒した勢いは侮れない。
将棋界の年間最高勝率は、1967年(昭42)度、中原誠五段(当時)が記録した8割5分5厘(47勝8敗)。その更新なるかも含め、注目されている。
朝日杯は全棋士と女流棋士3人、アマ強豪10人が参加する。持ち時間は各40分の早指しで、1次予選からすべて一発勝負のトーナメント戦。準決勝の勝者は同日同所で午後から行われる決勝で激突する。優勝賞金は750万円。