将棋「第18回朝日杯オープン戦」準決勝、佐々木勇気八段(30)対近藤誠也八段(28)戦が11日午前10時10分から東京・有楽町「朝日ホール」で始まった。先手後手を決める振り駒は、歩が3枚出て佐々木が先手、近藤が後手となった。
佐々木は本戦1回戦で岡部怜央四段、準々決勝では昨年の朝日杯優勝者である永瀬拓矢九段をそれぞれ下した。昨年秋には竜王戦でタイトル戦初登場。同年2月29日のA級順位戦最終局では、名人戦挑戦経験のある斎藤慎太郎八段に勝って、4勝5敗で残留を決めた。「A級1年目で踏みとどまれたことは大きな自信になっている」と竜王挑戦を決めた時に話していた。
対する近藤は今年1月、順位戦B1からA級初昇級を決め、八段に昇段した。今回は本戦1回戦で青嶋未来七段、準々決勝で池永天志六段と若手実力者対決を制し、ベスト4入りした。
両者の対戦成績は佐々木2勝、近藤4勝。一昨年から近藤が3連勝中だ。
同じ時間に同所では井田明宏五段(28)対服部慎一郎七段(25)戦も始まった。同日午後からは準決勝の勝者同士による決勝が行われる。