将棋「第18回朝日杯オープン戦」決勝、井田明宏五段(28)対近藤誠也八段(28)戦が11日午後2時15分から東京・有楽町「朝日ホール」で始まった。先手後手を決める振り駒は、と金が3枚出て井田が先手、近藤が後手と決まった。
井田は同日午前に同所で行われた準決勝で、勝率9割(36勝4敗)男で研究仲間の服部慎一郎七段(28)に快勝した。昨年11月、竜王戦2期連続昇級の規定を満たして五段に昇段したばかり。ここで優勝すれば、わずか3カ月で六段となる。
対する近藤は、同じ準決勝昨年の竜王戦挑戦者だった佐々木勇気八段(30)の粘りを振り切った。来期の順位戦はB級1組から、名人戦挑戦者を争うA級に初めて昇級する。勝って花を添えたい。
両者は初顔合わせ。どちらが勝っても意外なことに公式戦初優勝となる。
朝日杯は全棋士に加え、女流棋士3人、アマチュア強豪10人が参加する。1次予選から決勝まですべて一発勝負のトーナメント戦。持ち時間は各40分の早指しで、優勝賞金750万円。