国民民主党の玉木雄一郎代表（役職停止中）は11日、都内で行われた定期党大会の後、報道陣の取材に応じ、「去年（の衆院選で）議席が増えましたが、浮かれず、気を引き締めて、党の原点に立ち返ってやっていくことが必要だ」とかみしめるように語った。
党大会では、盟友関係にある榛葉賀津也幹事長があいさつの最後に「訳あって今日、表舞台に出ることができない政治家がいます。一兵卒の玉木雄一郎です」と述べ、昨年の衆院選後に写真週刊誌に報じられた元グラビアアイドルとの不倫問題で、役職停止となった玉木氏に言及。その上で「玉木雄一郎！この党にはあんたが必要だ！しっかりと反省をして、もう1度、我々の先頭に立って、この国のためにいっしょに汗を流していこう」と、激励する場面があった。
玉木氏は、榛葉氏のエールへの受け止めを問われると「今は役職停止中で、古川（元久）代表代行や榛葉幹事長には大変な苦労をかけてきている。そういう中で、一丸となって頑張ろうという激励をいただいたと思う」と振り返った。
また「今は役職停止中ですので、あらためて自らを振り返りながら、さらなる党勢拡大に向けた思いや政策に磨きをかけていく時期だと思っている」と、自身の立場に触れながら「夏の参院選に向けて、みんなと力を合わせて取り組むことができるよう、頑張っていきたい。（榛葉氏の）話を聞いて、あらためてそう思った」と述べた。
玉木氏は昨年12月、不倫問題について政治倫理に反する行為との判断を党から受け、今年3月3日まで、代表の役職停止の処分を受けている。同4日から代表に復帰する。