国民民主党の榛葉賀津也幹事長は11日、都内で開かれた党大会であいさつし、7日午前(日本時間8日未明)にワシントンで行われた石破茂首相とトランプ大統領との初の日米首脳会談について「雰囲気はいいけど、具体的なことは何も決まっていない」と指摘した。
榛葉氏は「今年は勝負の年ですが、参院選があるから勝負の年ではなく、この日本にとって勝負の年だと思っている」と指摘。米シンクタンクが発表した、恒例の「今年の10大リスク」に触れ、最大のリスクとして「Gゼロ世界の混迷」を挙げたことに触れながら「なんと2番目のリスクがアメリカのトランプ大統領だ」と述べながら、日米首脳会談に言及した。
榛葉氏は「石破さんがトランプさんと会談しました。おおむね好評価です。私も成功して欲しいし、多くのみなさんがサポートしたことにも、感謝申し上げたい」としながら「しかし、雰囲気はいいけど具体的なことは何も決まっていないよ」と述べた。
米中両国やEUのほか、尹大統領をめぐる混乱のさなかにある韓国の現状に触れながら「今、日本がしっかりしないといけない。アメリカは必ず関税を上げてくるでしょうし、恐らく金利も上げるでしょう。アメリカはこれから通貨安とインフレを、世界にどんどん輸出することになる。日本もこれから大変な時代がやってくるかもしれない」と指摘。その上で「だから我々は『103万円の壁』を178万円まで目指して、取り過ぎたガソリン税をみなさんのところに返していく」と、肝いり政策の実現に向けた意欲を主張。「我々は税金のあり方を、もう1度原点に返ってこの国会で、真剣に考えなければならない」とも訴えた。