なにわ男子長尾謙杜(22)の劇場映画初主演作「おいしくて泣くとき」(横尾初喜監督、4月4日公開)に、安田顕(51)美村里江(40)ディーン・フジオカ(44)らが出演し、主題歌がシンガー・ソングライターUruの「フィラメント」に決まったことが11日、分かった。
原作は人気小説家、森沢明夫氏(55)による同名小説。男女の初恋、友情、別れ、30年にわたる「人が人を想う心」を描いた感動作。主人公の心也を長尾が、ヒロインの夕花を當真あみ(18)が演じる。
安田はひとりで子ども食堂を切り盛りし、不器用ながらどんなときでも息子に寄り添おうとする心也の父親、耕平を演じる。「出演のオファーをいただく際、プロデューサーさんがお手紙をくださり、その想いに胸が熱くなりました。その後、森沢明夫さんの原作を拝読し、感動。大好きな小説、大好きな映画に出会えました」とコメントを寄せた。心也の亡き母、南役は美村が務める。
父の想いを受け継ぎ、食堂を守る30年後の心也を演じるのはディーン・フジオカ。自身が食品寄付活動に取り組んできたこともあり「この役を演じることが子ども食堂の支援活動へとつながれば、という願いも込めて今作に挑みました。このあたたかく、優しさに満ちた作品が多くの方々の心に届き、少しでも社会に良い影響を生み出すことを、心から願っています」とした。
ほか水沢林太郎、芋生悠、池田良、田村健太郎、篠原ゆき子、安藤玉恵の出演も発表された。
映画のメインビジュアルと本予告も解禁され、同映像ではUruが主題歌として書き下ろした「フィラメント」の一部が初公開された。自身のデビュー曲「星の中の君」が森沢氏原作の映画「夏美のホタル」(16年)の主題歌に採用されており、森沢作品で主題歌を務めるのは2度目となる。
Uruは同曲に込めた思いについて、「起きていることは辛く苦しい事なのだけれど、この作品の登場人物全員にりんとした強さと太い芯のようなものを感じ、それをそのまま曲にしました。苦しみや悲しみの中で途絶えそうになっても、小さな明かりだけはずっとともしていたいなと思いながら歌いました」とコメントした。
さらに「人の温かさや、誰かを想う事で強くいられること、夢や希望を持ち続ける強さや勇気を感じることのできるこの作品と共に、この曲がみなさんの心に響いてくれたらうれしいです」と呼びかけた。
主演の長尾は同曲について「心也と夕花の日々が詰め込まれた歌詞で、僕は撮影の日々をすぐ思い出しました。映画を見られる方は曲を聞くだけでたくさんのシーンがふわっと頭に浮かんでくるんじゃないかな?」とコメント。「Uruさんの歌詞、歌声からパワーや希望を感じ、『おいしくて泣くとき』の青さ、切なさも見事に表現してくださっていて感動しております」と伝えた。
同曲は4月4日にデジタルシングルとしてリリースされる。