第67回ブルーリボン賞(主催・東京映画記者会=日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)の授賞式が12日、東京・霞が関のイイノホールで行われた。
自主製作からブームを巻き起こした「侍タイムスリッパー」(安田淳一監督)が作品賞と主演男優賞の2冠に輝き、主演の山口馬木也(51)が登壇した。
昨年8月に都内1館のみで封切られ、日本アカデミー賞でも作品、監督、主演男優など7部門で優秀賞を獲得するなど席巻。「僕の名前が呼ばれた瞬間に横にいる監督が号泣しまして。ちょっとごめんなさい、もらい泣きをしておりまして」と目をこすった。
人生初の長編映画主演での快挙。「夢にも思っていませんでした。本当にうれしいです。この映画に参加させてもらってから奇跡の連続で、監督にお礼を言いたいです」と、監督や共演者らに感謝した。「何より感謝を申し上げたいのは、本当に支えてくれたお客さまです」と続けた。「これからプレッシャーもあるんですが、俳優になりたくて俳優になって俳優を続けている。真っすぐ進んでいきたい」と話した。
また山口は、26年の同賞授賞式で主演女優賞の河合優実(24)と司会を務める。今回の司会の神木隆之介(31)から笑顔で振られると「なんでそんなに意地悪そうに言うんですか」と、涙声で笑った。