フジテレビは12日、同局の西岡孝洋アナウンサー(48)が3月31日をもって退社することを発表した。
西岡アナは局を通じてコメントを発表。昨年8月に退社を申し入れており、現在のフジテレビを巡る一連の報道との関連性は否定している。西岡アナは「視聴者の皆さまの信頼回復が重要なこの時期に退職することには、正直なところ葛藤もあります。このような時期でのご報告となり申し訳ありません」と吐露。98年の入社以降、主にスポーツ中継のジャンルで活躍。「プロ野球ニュース」や11年3月から15年3月末までスポーツ総合番組「すぽると!」2代目の総合司会を務めた。「幼い頃から大好きだったスポーツに携わり、オリンピックでの日本選手の金メダルの瞬間やサッカーW杯の日本戦を実況できたことに本当に感謝しております。また、フィギュアースケートやF1の実況を通じて、視聴者の皆さまからの叱咤(しった)激励を受け、『伝える』ことの大切さを学ばせていただきました」とアナウンサー人生を振り返った。
今後についても言及しており「ここ数年、自分でビジネスに挑戦したいという思いが強くなり、宅地建物取引士や行政書士、ファイナンシャルプランナーなどの資格を取得しました。退社後は、法律や不動産、金融などの分野で、アナウンサーとして培った『伝える力』を生かし、新たな道を歩んでいく所存です」と表明。「これまで支えてくださった視聴者の皆さま、そして多くのアスリートの皆さま、本当にありがとうございました。皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます」と結んだ。公式ホームページによると、多数の資格を保有しており「宅地建物取引士」のほか「二級知的財産管理技能士(管理業務)、世界遺産検定1級、ITパスポート」とも表記している。
◆西岡孝洋(にしおか・たかひろ)1976年(昭51)2月13日、佐賀生まれ。98年慶大法学部法律学科卒業後、同年4月フジテレビ入社。「スーパーニュース」のスポーツコーナーなどを担当したほか、シドニー、ソチ五輪では現地取材、東京五輪では実況も担当した。182センチ、血液型A。