日本将棋連盟は12日、渡辺明九段(40)が東京・千駄ケ谷「将棋会館」で予定されていたヒューリックは井第96期棋聖戦2次予選決勝の高崎一生七段(38)戦で不戦敗を申し出たと発表した。
渡辺は昨年夏にフットサルで左膝を負傷。昨年12月に左膝前十字靱帯の手術を行い、1月5日に退院していた。同23日、復帰初戦となった朝日杯将棋オープン戦本戦、西田拓也五段戦は対局先が大阪遠征だったため、移動への不安から不戦敗を選択していた。
藤井聡太名人(22)への挑戦権を争うA級順位戦の佐藤天彦九段戦(同月28日)は、足の痛みのため対局途中で投了した。A級順位戦で現在3勝4敗の渡辺は、降級争いに絡んでいる。永瀬拓矢九段戦が21日、菅井竜也八段戦が27日と残り2局を残しており、動向が注目される。