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島根原発2号機、再稼働前の審査はすべて終了 今後「使用前事業者検査」や国の確認を経て再稼働へ 島根県松江市

日本海テレビ 2024年7月5日 14時59分

島根県の原子力安全顧問会議が7月5日に開かれ、再稼働を目指す島根原発2号機の「保安規定」の審査が認可されたと報告されました。これで、再稼働を前にした審査はすべて終了となります。

島根県松江市の島根原発2号機は、今年12月の再稼働を目指して安全対策工事が進められています。7月4日は、地震や原子力の専門家など島根県の原子力安全顧問10人が参加し、3年ぶりに島根原発構内を視察。安全対策工事の進捗状況を確認しました。

7月5日には、国や中国電力が原子力安全顧問から専門的な意見を聞く会議が開かれました。島根原発2号機は再稼働を前に、新規制基準に基づいた国の原子力規制庁が行う主に3つの審査が必要です。そのうち、最後の1つが重大事故や災害発生時の手順・体制・訓練といった運用ルールをまとめた「保安規定」の審査で、5月末に終了しています。

審査の結果、会議で審査は正式に認可されたと報告されました。さらに、中国電力は、社内の安全文化の監理・評価をするため、6月に「原子力安全監理部門」を新設したことなども説明。これらを受けて安全顧問からは、国・中電に対し、確実で実効性のある安全文化の維持を求める意見が出されました。

島根県防災部原子力安全対策課 小村章治 課長

「審査の方が一応終了したということになります。今後、工事の方が続いておりますので、必要に応じて職員も立ち会いをさせていただきながら、しっかり確認をさせていただきたいと考えております」

島根原発2号機は、今後、中国電力による「使用前事業者検査」や国の確認を経て、今年12月に再稼働。来年1月の営業運転が計画されています。

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