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【読み解く】曇りの日でも要注意の紫外線! 日焼け止めを使う時のポイントは? また今トレンドの“紫外線対策”グッズとは? 「今のトレンドはとにかく軽い、男女兼用」

日本海テレビ 2024年7月27日 7時12分

月に一度、鳥取県立中央病院で今の時期に気を付けたい病気などについて話を伺います。今回のテーマは「夏の紫外線」。この時期に気になる紫外線の皮膚への影響や、防ぎ方について聞きました。

■ 紫外線は 年々増加中!

鳥取県立中央病院 皮膚科 石原啓太郎 医師

今回、紫外線について教えてくださるのは、鳥取県立中央病院 皮膚科の石原啓太郎 医師です。鳥取県立中央病院では、個人院では導入しにくい大型の機器も取り扱っていて、紫外線を当てて治療する装置などもあります。

小林アナウンサー

「紫外線って、皮膚に悪いだけじゃないんですね」

石原医師

「治療に使われることもあるんですけど、基本的に紫外線は体に悪影響を及ぼしやすくて、特にしわ・シミ・皮膚のがんの原因になるので、しっかりと対策をすることが大事です」

地表に降り注ぐ紫外線量

地表に降り注ぐ紫外線量の推移を表したグラフです。紫外線は、増減を繰り返しながら年々右肩上がりに。紫外線を反射したり吸収したりする大気中の微粒子の影響で、近年増加していると見られ、適切な対応を取らなければ、皮膚に悪影響を及ぼします。

「紫外線」と一口に言っても、実はいくつかの種類に分かれています。

紫外線の種類

石原医師

「UVA、UVB、UVCとあるんですけども、人に悪影響を及ぼすのはUVAとUVBになります。そのなかでも特に皮膚の日焼けとかの原因になるものとしては、UVBが一番影響を及ぼしやすい」

日焼け止めに書かれている「SPF」という数値。これが、UVBをどの程度防ぐかを示しています。

石原医師

「(SPFは)50を一つの区切りとして、それ以上は効果に変わりがないと言われていますので、そこを目安として自分の体に合ったものを選んでもらうのがいいかなと思います」

小林アナウンサー

「体に合わない場合もあるんですか?」

石原医師

「かぶれたり、刺激感があったりする場合は、紫外線吸収剤が入っていないものや、『ノンケミカル』と書いてある商品を選んでいただいて、自分の肌に合ったものを使っていただくのがいいかなと思います」

「ノンケミカル」と書かれた商品の例

このほかにも日焼け止めを使うポイントとして

・2、3時間ごとに塗り直す

・塗り忘れがちな耳、首、手にも塗る

・紫外線は雲も透過するので、曇りの日でも対策をすること

などが重要だということです。

■ 毎年進化! 人気の紫外線対策グッズは?

気の抜けない紫外線対策。最近はどのような対策グッズが人気なのか、取材してきました。

鳥取市の鳥取ロフトでは、6月中旬から紫外線対策用品の特設コーナーを設置。7月は、6月に比べて1.2倍の売り上げとなっています。最近は、日焼け止めにもさまざまな種類が出ています。

鳥取ロフト 大谷瑠華さん

「特に人気のものが、メークキープスプレーの機能も入りつつ、日焼けも対策してくれる商品です」

メークキープスプレーの役割もある日焼け止め

このように、日焼け止め以外の機能がある商品も。こちらのスプレーは、汗をかくと気になるメーク崩れも防止します。また、今増えているのがスティックタイプの商品です。

鳥取ロフト 大谷瑠華さん

「スティックは、手が汚れないというのが一番人気の点です。小さいのでカバンにすっと入りやすいサイズとなっています」

一方、熱中症対策としても有効な日傘は、年々軽量化が進んでいて、たった99gという商品も。一般的なスマートフォンよりも軽いんです。

99gという軽さが売りの日傘

鳥取ロフト 大谷瑠華さん

「今のトレンドはとにかく軽いというのと、デザイン面はやはり一番シンプルなもので、男女兼用に使えるものが人気の商品です」

男性の日傘需要が高まっていることを受け、デザインも変化しています。

ほかにも、数年前から売り上げが伸びているのが、フェイスカバー。通気性のいい素材や冷感素材が使われていて、顔や首回りをすっぽりと覆うことができます。中には、既に品薄の商品もあるということです。

鳥取ロフト 大谷瑠華さん

「お気に入りの日傘や帽子などを探していただいて、紫外線にも気を付けつつ、楽しく夏を過ごしていただきたいです」

日焼け止めに日傘。定番の商品でも年々、さまざまな工夫によって進化しています。肌のタイプなど人それぞれなので、自分に合ったものを見つけましょう。

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