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【全国初】複数枚の切銀が発掘調査で出土 世界遺産の石見銀山産や鳥取県日南町の伯州銀山産などと推定 「今後の貨幣史の研究にも影響を及ぼすんではないか」 島根県

日本海テレビ 2024年9月4日 14時59分

島根県は、安来市月山富田城の城下町遺跡の出土品を再調査した結果、石見銀山産と推定される銀貨だったと発表しました。

島根県教育庁文化財貨古代文化センターの会見

「貨幣として流通していたということが分かるのではないか、今後の貨幣史の研究にも影響を及ぼすのではないかと思われるような貴重な発見ではないかと」

島根県の古代文化センターは、歴史と文化に関わる研究を行う中で、安来市広瀬町の月山富田城跡地の麓にある城下町遺跡から出土した品の再調査を行っていました。

今回確認されたのは、1980年からの2年間で発掘された出土品で、その中から銀貨の種類の一つである、切銀と呼ばれる4点を抽出。その中の一つが成分調査の結果、戦国時代に作られたもので、島根県大田市の石見銀山産であると推定されることがわかりました。そのほかの切銀は、鳥取県日南町の伯州銀山産であることも推定されています。

島根県によりますと、複数枚の切銀が発掘調査で出土したのは全国初で、石見銀山などの鉱山から産出された銀が城下町で貨幣として流通し、経済的な動きあったと考えられるということとです。

発掘された切銀は、10月11日から島根県出雲市の古代出雲歴史博物館で開かれる企画展で、展示されます。

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