衆議院総選挙は10月27日に投開票が行われ、鳥取1区は自民党の石破茂氏が、鳥取2区は赤沢亮正氏が当選を果たしました。
鳥取1区では、鳥取県初の首相となった自民党の石破茂氏が10万6670票を獲得し圧勝。13回目の当選を果たしました。今回の選挙戦では、1度も地元入りはかないませんでしたが、妻・佳子さんがサポート。得票率も自己最高の85.1パーセントとほかの候補を寄せ付けませんでした。
石破氏の妻・佳子さん
「難題がたくさんございます。それを一つ一つ解決し、前に進んで実行していきたい」
しかし、全国では与党が議席を288から215へ大きく減らし「自公で過半数」を割り込む厳しい結果に。10月28日の午後、会見に臨んだ石破首相はー。
石破茂 首相
「わが自民党は、国民の皆さまから極めて厳しいご審判を頂戴した。ともに連立政権を構成する公明党、有為な方々を失ったのは痛恨の極み」
今後の政権運営について問われるとー。
石破茂 首相
「議席を大きく伸ばされた党がございます。そういう党が選挙においてどのような主張をなさったのか。どのような主張に対して国民の皆さまが共感し、共鳴されたのかはよくよく認識をしていかないといけない」
◇ ◇
かわって事実上、前職2人が議席を争う形となった鳥取2区。自民党の赤沢亮正氏が8万1526票を獲得し、7回目の当選を果たしました。
赤沢亮正氏
「大苦戦です。大変な逆風。風速100メートルの中、みなさまの力でどうか赤沢亮正を勝たせて下さい」
大臣として初入閣後すぐ行われた選挙。自民党の裏金問題を巡り厳しい目を向けられた中での戦いとなりました。10月27日の最後の演説を終えた後もー。
赤沢亮正氏
「最後までよろしくお願いします。勝たせてください。よろしくお願いいたします」
支援者へ懸命に支持を呼びかけていました。
そして10月27日。7期連続の当選となるも厳しい表情は崩しませんでした。赤沢氏は地元鳥取から地方創生の実現を目指していきます。
一方、小選挙区で落選。比例復活もかなわず2期連続での国政には届かなかった立憲民主党の湯原俊二氏。
湯原俊二氏
「鳥取県だけが反対の風が強風で吹いていたのかなと。改めてご支援していただき、お支えいただいた方に結果を出せなくて申し訳なく思っている」
つじ立ちは7000回を超え、地道に有権者の声を聞いてきた湯原氏。選挙活動には妻や息子2人も駆け付け家族総出で支援を呼び掛ける場面もー。
次男・湯原旭智さん
「地道にやっている姿はかっこいいです。これからも住民の意見を聞いて、よりよくしてもらいたい」
子育てや雇用の支援など「国民の暮らしを最優先」に考えていくことを掲げていましたが、落選となりました。
湯原俊二氏
「今後のことは白紙ですね。まずはいろいろお世話になった方がたくさんいるので、そこにお礼のあいさつ回りをしていくのが一番かなと」
投開票から一夜明け、鳥取県の平井知事が報道陣の取材にこたえました。
鳥取県 平井伸治 知事
「いわゆる政治不信というものが強く色濃く出たことではないかと思います。当選した2人については、これからも国政のど真ん中で堂々と仕事をしていただきたいし、この鳥取県の実情に即したさまざまな政策の具現化にこれからも協力いただきたい」
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