旧暦の10月にあたるこの時期は島根県出雲市では八百万の神々が集う「神在月」。11月11日、出雲大社では、全国の神々を迎える神事が行われ、多くの人が参拝に訪れました。
宮司が一歩ずつあゆむ先は、出雲大社・本殿。11月11日、出雲大社の境内では、10日の夜の神事で迎え入れた神々にお供えをする、「神在祭」が行われました。会場には、約800人が参列。神々に神酒や塩、昆布などといったお供えがされると、参列した人たちは深々と一礼。鈴を鳴らしゆっくりと動く巫女舞が行われると、あたりは荘厳な雰囲気に包まれていました。
福岡県から来た参列者
「初めてでした。日本各国、世界に行ってるんですけど、この一角だけは…非常に素晴らしいものがあります」
神奈川県から来た参列者
「雰囲気はよかったです。神聖な感じがして。地震とか災害とか何もなく1年過ごしたい…それは願ってきました」
旧暦の10月にあたるこの時期は、出雲市に全国から神々が集まる神在月。八百万の神々が滞在する「十九社」の扉も開き、大勢の人が手を合わせていました。そんな中、出雲大社前の神門通りではー。
ひらの屋 平野顕久 店長
「普段の土日と比べますと、4倍5倍のお客さん来られますね」
出雲大社に向かう人々で大にぎわい。車も人も、長い列ができていました。箸やしめ縄などを販売する神門通り沿いは、特にこの時期、来客数が伸びるといいます。
ひらの屋 平野顕久 店長
「年を追うごとに増えている感じです。浜の方に行く人もいて、通り商店街としても勢いがつく感じなのでとてもいい」
コロナ禍で制限されていた一般参列もできることになり、にぎわいを見せた今年の神迎神事。神々は1週間、出雲大社に滞在し、境内では「縁結大祭」「神等去出祭」などさまざまな神事が行われます。
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