島根県安来市で11月13日に披露されたのは、重厚なビートに乗せたキレのあるパフォーマンス。日本のトップクリエイターたちが手がけた新感覚の安来節、その名も"NEO安来節"です。
サウンドプロデューサー RAM RIDER さん
「海外のお客さまとか若い人に広く知っていただいて、最終的にオリジナルの安来節に興味がわいてくるような楽曲になるように心がけて作りました」
この「NEO安来節」は、観光資源を活かした特別な体験を提供することでインバウンド需要の拡大を図る観光庁の事業を安来市が活用し、制作されました。
テーマは「安来節を世界に!」。
東京パラリンピックの閉会式で使用された曲などを手掛けたサウンドプロデューサーが楽曲を制作し、海外でも人気のアーティスト・きゃりーぱみゅぱみゅさんのバックダンサーが振付を担当しました。
サウンドプロデューサー RAM RIDER さん
「短い時間に色んな音楽ジャンルを入れまして、ハウスとかタブステップとか、いろんな若い人にも通じる新しい音楽をできるだけ組み合わせたら面白いかなと思って」
伝統芸能の安来節といえば、ユーモラスな動きが特徴の「どじょうすくい踊り」。こうした側面を大切にしつつ、現代の音楽との融合を目指しました。
安来市では13日からタイとの国際会議が開かれていて、NEO安来節はそのセレモニーの中で伝統的な安来節と共に披露されました。プロのダンサーに加え、10月から練習を重ねてきたという市の職員7人もダンサーとして参加。パフォーマンスを間近で観たタイの関係者はー。
タイ王国大使館 キッティパン・バンイーカン 公使参事官
「伝統的な安来節は、ゆったりゆっくり観られて一緒に踊れるんですけど、NEO安来節は、もう本当に胸が躍る楽しさを感じられました。本当に新しいものだなと思いました」
また、安来市の田中市長はー。
安来市 田中武夫 市長
「一瞬驚きまして、顔の表情とか所作が今までの正調安来節の部分を取り入れていただいて非常に良かったと思います。インバウンドでもかなりの効果があるんじゃないかと思ってます」
市は今後もNEO安来節を踊れる人を増やし、安来節演芸館などで披露したいとしています。
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