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「電気、ガスの補助金が出ます」 “市民税務課のヨシオカ”と名乗る男から電話が… 物価高に付け込む還付金詐欺が相次ぐ 市役所や官公庁をかたった詐欺電話が島根県内で複数発生 情報入手した同じ犯行グループ関与の可能性も

日本海テレビ 2024年11月15日 6時12分

物価高の続く中、島根県内で公務員をかたる人物から「電気、ガスの補助金が出ます」などとうたう還付金詐欺の被害が相次いでいます。ATMを操作させてお金をだまし取る手口10月下旬には、島根県東部に住む2人が被害に遭いました。島根県警は被害の増加を懸念し、注意を呼び掛けています。

警察によりますと、還付金詐欺の被害に遭ったのは島根県東部に住む60代の男性と60代の女性です。

このうち60代の男性は10月23日、自宅の固定電話に「市役所市民税務課のヨシオカ」と名乗る男から「電気、ガスの補助金が出ます」「手続きは本日が締め切りですが、市役所の窓口に来てもらえれば手続きができます」「納税超過分の2万3650円の返金が受け取れます」などと電話があり、男性が窓口に行けないと答えると「銀行に連絡を入れておく」「銀行から電話の折り返しがあるかも」と言われました。

その後、銀行の職員を名乗る男から電話で「ATMでも手続きができるので、近くのATMに行ってもらえませんか」と言われ、男性は還付が受けられると信じ近くのATMに行き、携帯電話で指示通りに操作。不審に思いながらも2回にわたり約99万円を振り込んだということです。

男性は振込後、改めて一連の経過を不審に感じ警察に相談したところ、詐欺の被害が判明しました。

島根県東部の60代の女性も似た手口での被害に遭いました。10月29日に「市役所市民税務課のヨシオカ」から還付金の電話があり、女性は「銀行のコールセンターのタカナシ」を名乗る男の指示のもと、ATMに誘導され、約41万円を振り込んだということです。

女性は家族の指摘を受け、市役所に確認したところ「ヨシオカはいません」と言われたため、警察に相談し詐欺被害が分かりました。

2件の詐欺で使われていたのは、いずれも「03」から始まる電話番号でした。

島根県警によりますと、市役所や官公庁をかたった詐欺電話が島根県内で複数発生しています。手口が似ているため、同じ犯行グループが関与している可能性があり、連絡先など何らかのデータを犯行グループが入手している恐れもあるということです。

警察は、ATMで還付金の手続きはできないため、携帯電話をかけながらの操作は詐欺を疑い、不審に思った場合は勇気を持って一旦操作を止め、相談するよう呼びかけています。

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