秋晴れの空が広がった11月21日の山陰地方。陽が差す時間も多く、11月19日、20日の鋭い寒さとは打って変わり各地で気温が上がりました。
11月21日の最高気温は鳥取で18.3℃、米子で17.6℃、松江で17.6℃、益田で17.8℃など各地で11月20日よりも2℃ほど高くなり、この時期らしい気温となりました。
この天候に恵まれ多くの人が訪れていたのは紅葉狩り。島根県安来市にある清水寺では、先週から徐々に葉が赤く染まり11月20日までの寒さで色づきも加速。今年の秋は気温が高かった影響で去年より紅葉が遅れていますが、11月21日で平年の7割くらいの色づきだということです。訪れた人は境内で足を止めて紅葉を見上げたり、写真に収めたりと例年より少し遅い紅葉狩りを楽しんでいました。
訪れた人
「きれいでびっくりしました。こんなに奥深いと思わなかったですね」
訪れた夫婦
「きれいだね~」
「今年は秋があっという間に過ぎちゃったんで、このまま紅葉見ずに終わると思っていたから」
大勢の人が見入っていた清水寺の紅葉。しかし、この紅葉の名所では今年、異変がー。
岩本泰平アナウンサー
「例年であればこの三重塔あたりも美しく一斉に染まるということですが、見てみると赤く色づいている木もあれば、全く色づいていない木もあるまばらに紅葉しているという印象です」
清水寺の本堂の横を少し上がったところにある三重塔。ここも例年はほかの紅葉と同じ時期に色づき始め塔と紅葉のコントラストが楽しめる場所ですが、今年は色づきが遅く、まだ見頃を迎えていません。
観光客
「(三重塔の)紅葉がきれいだという話を聞いていたんですけど、どうなんでしょう…」
「今年暑かったせいですかね、茶色っぽい感じがしました。(上ってくる途中の)下の方がきれいな感じがします」
清水寺 清水谷 善龍 事務次長
「今年はちょっとばらつきが大きいのかなと思います。きれいな紅葉を楽しんでいただけたらと思うんですけれども、自然のことなのでなんとも言えません」
紅葉する木々もいつ色づいていいか困惑するほど気温が激しく上下する今年の秋。清水寺によりますと、今年は木によって葉が染まるタイミングにむらはあるということですが、今週末には色づきはピークとなり見頃を迎えるということです。
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一方、こちらもようやく一番の見頃となってきました。
鳥取県日南町の旧日野上小学校の校庭にある高さが13メートル、樹齢が100年を越える大木の日野上イチョウ。今年は、気温の高い日が続いたことで色づきが2週間程遅れていましたが、今は全体的に黄色に染まり見頃のピークを迎えています。
また、葉も少しずつ散り始め地面は”黄色いじゅうたん”に。11月21日は、平日にも関わらず県内外から次々と観光客が訪れ、その美しい様子をカメラに収めていました。
訪れた人
「びっくりしました。きれいでスカッとした感じがね。パワーもらえました」
この日野上イチョウ見頃のピークは今週末までで、11月いっぱいは楽しめるということです。
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