島根県出雲市を拠点に活動する女子サッカーチーム・ディオッサ出雲FC所属の外国人選手がクラブや監督をセクハラなどで告発した問題を巡り、チームを運営する法人は11月21日、監督や選手を対象に行った聞き取り調査の結果を発表しました。
11月6日、ディオッサ出雲FCのブラジル人選手2人がセクハラやパワハラなどを受けたとして日本女子サッカーリーグに告発文を提出しました。告発文では、監督などから練習中に性的な言葉をかけられたり、2人に通訳者を十分な日数つけていないことを指摘した関係者に対して監督が「彼女たちの出場機会を奪う」と発言したりするなど、精神的な苦痛を受けたとしています。
これを受け、チームを運営する法人は、担当の弁護士がついた10月下旬から監督や選手らへの本格的な聞き取りを開始。その結果、性的な言葉を発した人物は特定できなかったことや、「出場機会を奪う」という監督の発言については、選手2人が不在の場で発せられた言葉であるため、パワハラ行為に当たるかどうか、選手側の弁護士にあらためて確認するとしています。
この件が報道されて以降、監督は自らの申し出で活動を自粛していましたが、法人側に担当の弁護士がつき、今後の対応について見通しが立ちつつあることなどを踏まえ、監督からの自粛解除の申し出を受け入れ、11月14日から活動を再開しているということです。