鳥取県米子市で、初冬を告げる風物詩、湊山公園のこも巻き作業が行われました。
湊山公園には、樹齢360年以上といわれるソテツ5株が植えられています。11月28日の朝の米子市は一段と冷え込んで気温は5℃。時折冷たい雨が降る中、作業員9人が伸びた葉をせん定して束ねた後、1本ずつ丁寧にこもを巻いていきました。
米子市都市整備課 増井紀之さん
「雪ではないですけど、きょうの雨もとても冷たい。本当に冬がやってきたんだと肌で感じているところです」
巻かれたこもは、これから訪れる本格的な冬の厳しい寒さに立ち向かい、強風や吹雪からソテツの樹木や葉を守ります。
米子市都市整備課 増井紀之さん
「今年は夏の暑さも続いたり、少し変わった気象現象もあったと思うけど、それも踏まえて、無事にこも巻きが例年通り行えるのは良かったと思います」
こもが巻かれたソテツは、これから雪景色の中に溶け込み、湊山公園ならではの美しい日本庭園の風情をさらに盛り立ててくれます。冬を越えた来年の3月中旬ごろには、取り外されることになっています。
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