石破茂首相が11月30日、鳥取市で開かれる「人口戦略フォーラム」に出席することが分かりました。就任後初の“お国入り”で、フォーラムではあいさつに立ち、人口問題に対する政府の方針などを改めて示すものとみられます。
今年10月、鳥取県初の首相となってから2か月がたち、初めての地元入りとなります。9月の総裁選に際しては、地元・八頭町の神社で出馬表明を行った石破首相。先の衆院選でも地元に戻ることはありませんでした。関係者によりますと、石破首相はかねて地元入りを強く望んでいたということで、念願がかなった格好です。
石破政権も重要課題に掲げている人口問題を巡っては、地方から東京への人口移動が“東京一極集中”や2050年までに20代から30代の女性が半減し自治体の維持が困難となる“消滅可能性自治体”などのキーワードが注目されています。全国知事会などでも定期的に議論されるテーマとなっていて、人口減少が全国で進む中、地方ではなく国レベルの課題として、政府に実効性のある対応を求める声が強まっています。
フォーラムは石破政権の掲げる「日本創生」に呼応する形で、鳥取県の平井伸治知事が実行委員長となり企画したもので、民間の有識者会議「人口戦略会議」の三村明夫議長(日本商工会議所名誉会頭)や中国地方各県の知事などが参加する予定です。
石破首相はフォーラム出席後、鳥取市内のホテルで地元関係者から要望を聞く、懇談会に出席するということです。