多くの人が集まる中、鳥取空港に到着したのはー。鳥取初の内閣総理大臣、石破茂首相です。11月30日、首相就任後初めて地元・鳥取県へのお国入りとなりました。空港到着後、足早に向かった先はー。
鳥取市で開催された人口減少問題について考えるフォーラム。
石破茂 首相
「もうええ晩げの時間になりまして、(夜)6時半に近うになります」
早速、鳥取弁を披露した石破首相。政府代表として非正規雇用の改善、賃金格差の是正など、働きやすい環境づくりの重要性を訴える場面では言葉にも力が入ります。
石破茂 首相
「世界200くらい国がありますが、こんなに首都一局集中の国なんてありません。(地方から)人も出る、金も出る、首都に全部集まるっていうのは明治以来、国家としてやってきた政策です。国策です。わざと作った政策は、わざと変えていかなければ国は変わりません」
予定時間を15分以上もオーバーし、熱弁を振るいました。
そんな中、鳥取市内のホテルには、来年度の施策に反映してもらおうと自治体や経済団体などの関係者が集まっていました。そして、到着した石破首相に人口減少対策や高規格道路の早期整備などを求める要望書を提出しました。
石破茂 首相
「鳥取がようなることが日本がようなることであり、鳥取のやり方をみんなでやらいやみたいな。そういうことを実現するように、皆さん方のお力を賜りたいと思います」
取材陣からこの日の石破首相の印象を聞かれた鳥取県の平井知事はー。
鳥取県 平井伸治 知事
「結局、語り口は前の石破さん通りで、総理ということだけが変わったのかなと思わせるようなそういう石破節でありまして、ある意味ストンと腹に落ちた気がいたしました」
12月1日、石破首相が訪れた場所はー。
総裁選の出馬表明を行った地元・鳥取県八頭町の和多理神社です。神社には、約130人の支援者が集結。石破首相は集まった人たちに声をかけていきます。そして、妻の佳子さんと一緒に本殿に参拝。参拝が終わると、支援者に感謝の言葉を述べました。
石破茂 首相
「どんなに世の中の風が逆風であっても、批判があっても、支えていただける地元があってここまで来させていただいたということで、本当に御礼を申し上げます」
報道陣の取材に応じた石破首相。
石破茂 首相
「少数与党ですから野党の意見に十分に耳を傾け尊重し、しかしながら、いつまでも時間をかけていいというものではないので、そこを本当に議員というのは何をすべきなのか、議会というのは何をすべきところなのかということを(石橋)湛山の言葉に学びながら、実現をしていきたいと思っております」
神社を訪れた人はー。
訪れた人
「とにかく健康に気を付けて頑張ってほしいです」
「鳥取県をまず元気にしてってことを言っておられますけどね、私たちの望みをかなえていただけると確信しております」
しかしこの後、東京へ戻るため、鳥取空港へ移動する石破首相に思いがけないトラブルがー。
石破首相が乗っていた車が、鳥取市内の県道で先導する警察車両に追突。追突された先導車の後方は、大きく凹んでいました。石破首相を含め、この事故によるけが人はいませんでした。
就任後、初となった地元・鳥取入りで英気を養った石破首相。国政の舞台での有言実行が期待されます。
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