石破首相が目指す「若者や女性に選ばれる」地方。首相もあいさつを行った人口減少問題を考えるフォーラムに、赤沢亮正経済再生担当相らが登壇しました。
このフォーラムは全国的な人口減少を防ぎ、若者や女性に選ばれる地方を目指し、課題や解決策を共有する場として今回、初めて開催されました。
鳥取県 平井伸治 知事
「現場主義で解決をしていかなくてはならない。ここ地方から国を変えていく。それがわれわれのテーマなんだと思います」
フォーラムには、赤沢経済再生担当相や中国地方の各知事、女性や育児に関する企業の代表らが登壇し「人口一極集中の是正」や「女性の働き方への将来不安」をテーマに意見交換を行いました。
赤沢亮正 経済再生担当相
「明らかに地方は人間関係が濃いですから。結婚はまだか、子どもはまだか、1人目産んだら 2人目まだかと。だからこの地域から出ようかなと東京の方が賃金高いしと。やっぱり社会の問題として、われわれ政策の責任者がきちんと楽しい、家庭を持ってみようか、子どもを作ってみようかと思えるようなことに必ず変えていく」
人口問題についてのシンポジウムでは、女性が活躍できるネットワークはあるものの、現場止まりになっていることや人口減少に対して強い認識を社会が持っていないことなどが課題として挙げられました。
また若者や女性の働き方についてはー。
女性パネリスト
「例えば出張で現地で仕事をする時間は数時間なのに、移動時間がとても多くて宿泊しないといけないという状況も生まれます。お母さんにとって、宿泊ってとてもハードルが高くて。朝どうやって学校に行かせるのかとか。宿泊なのか、日帰りなのかって、仕事を続ける中で局面に迫ってくることもあります」
各パネリストが自身の経験を元に地方での女性の生きづらさや、若者が就職先候補に地方を入れるための方法について意見しました。
子供を持つ参加者
「どこに住んでいても、子どもと大人がみんなが笑顔で過ごせる地域になってほしい」
「実際問題として、彼ら(東京に出た若者)が帰って来られるのかと、非常にこれからの課題として、やっていただきたいというのは感じました」
フォーラムの最後は、人口減少問題を克服するために鳥取県から運動を始める「とっとり宣言」で締めくくられました。
鳥取県 平井伸治 知事
「われわれは人口減少問題に目をそむけることなく、一人一人が自分ごととして考え、日本創生の実現に向けて行動していくことをここに誓う」
鳥取県は東京一極集中に歯止めをかけ、将来への不安を解消するため、賃金格差の是正や男性育休の推進などに取り組むとしています。
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