地震や台風など大規模な災害から鳥取県に住む外国人の命を守るための防災勉強会が、12月9日に鳥取県米子市で開かれました。
参加した外国人
「(消火器を)初めて体験した。うまくできた」
外国人向けの防災勉強会に参加したのは、米子市の米子国際ビジネスカレッジで学ぶネパールやベトナムなどからの留学生50人です。鳥取県国際交流財団などが初めて開催した勉強会。日本文化であるカルタを通して防災について学んだほか、実際に消火器を使った消防訓練の体験も行われ、初めて消火器を手にした参加者は消防署員から手ほどきを受けていました。また、鳥取地方気象台の担当者からは、防災アプリの導入や非常袋の準備、さらに避難先の確認など日頃の準備の大切さが伝えられました。
参加した外国人
「(地震時は)非常袋とかは必要なものを入れて、高い所に逃げようと思いました」
「(米子に来て)2階で大きな地震があって少し怖かったです。(災害時)どうするのかって、勉強会は大切です」
「(勉強会は)良かったです。自分の体を守りたい」
鳥取県国際交流財団 蓼本宏一さん
「どうしても地震や大雨のない国から来られている外国人も多いので、 日本自体、地震が多い国ですし(防災で)事前にできることは多くありますが、そこを何もしないよりはしっかりと備えていただくのが大事と思います」
現在、鳥取県内に住んでいる外国人は、去年末の時点で約5500人。毎年増えているといいます。日本を訪れる外国人観光客も年々増えていますが、外国人向けの防災対策は、ほとんど進んでいないのが現状です。こうした中、外国人を対象にした防災についての勉強会が今年から鳥取県内各地で始まりました。
いつどこで発生するか分からない大災害。慣れない土地で暮らす人たちの安全確保へさらなる対策が急がれます。
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