人手不足が課題となるバスの運転手。鳥取市は、自動運転バス導入に向けた3回目の実証実験を行いました。
12月12日、鳥取駅を発着点に中心市街地で行われた自動運転バスの実証実験。バスの車体には周囲の状況を把握するためのカメラやレーダーを設置、集めた情報をもとに運行に必要な3Dマップを作り、走行します。
鳥取市での実証実験はこれが3回目。前回、赤信号にかわった際バスが急停車する場面があったため、警察の協力を受け、ルート上の信号機と車両をシステム上で連携させ緩やかな減速を目指します。
さらに、市街地では、路上駐車を避ける機能もー。
石原 綾 アナウンサー
「停車中の車があります。バスはどうするでしょうか…自動運転中です。自動運転でよけました」
鳥取市ではことし3月、青谷地区の民間バス路線が廃止。市が運行主体となり、運送会社やタクシー会社に依頼し新たなバスの運行を始めるなど路線継続には課題を抱えます。また、自動運転バスの費用は通常のバスの4倍以上。導入も容易ではありません。
鳥取市都市整備部 宮谷卓志 交通政策課長
「(前回の実証実験より)この3回目の方がスムーズに運行できていると思います。自動運転ですべてはカバーできませんが、運転手さんと自動運転バスで皆さんの生活を守っていきたいです」
一般向けの試乗体験は12月13日から15日、18日から24日の計10日間行われ、電話とインターネットから予約することができます。
運転手の高齢化や人員不足が問題となる中、自動運転導入による交通手段の確保に期待がかかります。
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