12月12日は、今年一年を表した漢字1文字が発表されましたが、鳥取県米子市では、13日から「私の好きなことばを書く』書道展が始まりました。
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「出会いは人生の宝物」
「あわてない、あわてない ひと休み ひと休み」
いずれも出品した作者の「私の好きなことば」が書かれた作品です。この書道展を開いているのは、書の道70年余りを歩んできた米子市の書家森田尾山(びざん)さんが主宰する「伯耆書院(ほうきしょいん)」です。伯耆書院はさまざまなテーマを掲げ、会員の書の展示をしてきました。
今回のテーマは、「私の好きなことばを書く」。会場には、会員56人が手がけた座右の銘や、感銘を受けた言葉が作品として展示されています。中には、「夢はでっかく根は深く」、「感謝」といった言葉の作品も展示されています。
訪れた人
「心が洗われるというか、ほっとする。私(の好きなことば)は”出会いが人生の宝物”。『そうそう』と思っています」
「”程よい怠けは生活に風味を添える”。あまり一生懸命せずに時々休んで頑張れと。年末忙しい時期にほっと出来る言葉です」
作品の中には、森田尾山さんの好きな言葉、「天の時、地の利、人の和」もー。
伯耆書院の主宰 森田尾山 さん
「これをいつも肝に銘じて、何事をやるにしても気をつけるようにしています。皆さん、それぞれ自分の思いの言葉を書いていますので、作品が書いた人だと思って対話するような気持で見ていただければ楽しいと思います」
これから年末年始であわただしくなる中、心温まる言葉に出会えるこの書道展は、米子市美術館で12月17日まで開かれています。
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