教育現場で進む、デジタルテクノロジーを使った授業内容の変革です。鳥取県倉吉市の高校では、ドローンを使って「計画と実践を繰り返す授業」が行われました。
高校生たちが見つめるのは、教室の中を舞うドローン。12月13日、倉吉農業高校でドローンの操作実習が行われました。実習では土木設計や建築を学ぶ生徒ら11人が、進め、回れ、止まれといったドローンの飛行プログラムを組んでいきます。
指導するのは、電子機器学を専門とする福山大学の香川直己教授。何度も失敗していいと声をかけ、目標とする三角の形に飛ぶにはどうすればいいかを伝えます。生徒たちは思ったように飛ばないドローンに悩みながらも、1つ1つ修正していました。
測量や建設では、ドローンで写真撮影をして3Dデータを作るなど、デジタルの学びは必要になるといいます。
倉吉農業高校教育DX担当 秋山真星 教諭
「加速度的にDX(デジタル化)が進んでいます。その中で生徒が取り残されることなく、社会で活躍してほしいという想いから、ありとあらゆるデジタルの物に触れる機会を作ることが大事かなと」
プログラミングなどデジタル技術を取り入れることで、「作業の自動化」といった時短が望めるといいます。その後は、ホワイトボードに書いた文字を確認する飛行ルートの設定にも挑戦しました。
倉吉農業高校 環境科2年生
「プログラミングはいろんなところで使うので、授業や就職先の企業でも使えるかなと思いました」
福山大学工学部長補佐 香川直己 教授
「機械にいうことを聞かそうと思ったら、1つ1つの動きを分解して手順通りにきっちりと伝えていくことが大切。イライラせずに落ち着いてやっていくことがポイント」
今後、倉吉農業ではドローンを購入するなど、生徒がデジタル技術に触れやすい環境を整えていくということです。
この記事の動画はこちらから再生できます