パリオリンピックの女子板飛び込みに日本代表として出場した米子市出身の三上紗也可選手。鳥取県江府町で「挑戦」をテーマにした講演に立ち子どもたちにエールを送りました。
鳥取県江府町にある小中一貫の義務教育学校を訪れたのは、米子市出身の三上紗也可選手。背中には、輝く「JAPAN」の文字。三上選手は板飛び込みの競技で、東京・パリと、2大会連続でオリンピックに出場。現在は、日本体育大学の大学院で学びながら練習を続けています。
「どんなチャンスがどこに落ちているのかは誰にも分かりません」
12月16日は、約130人の児童・生徒を前に、「失敗を恐れない挑戦」について講演を行いました。
小学2年生から競技を始めた三上選手は、練習などでこれまで12回にも及ぶけがを経験。そのたびに、くじけそうになったといいますが、「未来の道筋を描いた“計画書”を作り地道に努力したことでオリンピック出場の夢をかなえることができた」と語りました。
三上紗也可選手
「ゴールをまず立てて、そこに向けた努力の仕方、未来に向けた計画書を今のうちに書いておくと、その目標に向けた道が作られていくんじゃないかなと。嫌だ。嫌だって思っているよりも今日はどうやったらうまくいくんだろう?っていうのを考えながら取り組むことで、嫌なこともちょっとは楽しむことができるかなと」
講演を聞いた子ども
「たくさんけがをしてもまた頑張れるのがすごいなと思いました」
「失敗を恐れないっていうことは、社会に入れても一番大事なことだと思いました」
講演に参加した、6年生の大谷弥寿さん。日野郡の野球チームに所属し今年、プロ野球の球団によるジュニアチーム「阪神タイガースジュニア」の16人に選ばれました。12月、ジュニアチームによるトーナメント戦への出場が決まっていて、大舞台を前に、三上選手の話に希望を膨らませていました。
大谷弥寿さん
「失敗もするし、成功もするし、やっぱり練習は大事だと思いました。将来はプロ野球選手になってメジャーに行って大谷選手を超えるような選手になりたいと思います」
子どもたちに夢を与えた三上選手。今も、目標に向かって走り続けています。
三上紗也可 選手
「私が今まだ達成できてない目標っていうのは、オリンピックで金メダルを取ることなんですけど、その目標を達成するためにずっと変わらずに突き進みたいなと思います」
4年後のロサンゼルスオリンピックを見据え、三上選手の挑戦は続きます。
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