鳥取県が大手出版社と連携し取り組んでいるクリエイターの育成プロジェクト。県内のクリエイターのレベルアップを目指すセミナーが、鳥取県米子市で開かれました。
12月18日夜、鳥取県米子市で開かれたセミナーには鳥取県内でイラストやデザインなどを手がけるクリエイター約80人が参加しました。
講師は、クリエイターの育成を行う鳥取県米子市の桂藤陽子さんや東京からウェブで参加した大手出版社・講談社の担当者などが務めました。
鳥取県は講談社と連携し、今年5月から境港市を拠点にデジタルコンテンツクリエイターの育成を目指すプロジェクトを行っています。ゲームや音楽、動画、CGなどの分野で全国を対象に募集し、選出されたクリエイター5人の創作活動を2年間、講談社がバックアップして運営するというものです。
セミナーでは、半年余り経過したこのプロジェクトの現状について担当者が報告。その後、鳥取県内のクリエイターのレベルアップをテーマに意見交換が行われました。
講談社クリエイターズラボ 鈴木綾一 部長
「本当に鳥取県の未来のために頑張りたいなと。“クリエイター王国”について頑張りたいと思っているので、どんどん僕たちを使っていただければと」
このほか「自分が好きなこと、強みを生かして大きな目標を掲げて欲しい」といったエールや「クリエイター同志のつながりを増やすため、お互いが刺激し合える場が必要」などの指摘も出されていました。
セミナー参加者
「インフルエンサー業をしていますが、すごくためになりました」
「イラストをつくっています。大手の方々が、後押ししてくれるというのは、力強い」
鳥取県産業未来創造課 河原正史 課長補佐
「一番の狙いは、地域を元気にしたい。クリエイターの方も元気だし、クリエイターの創作物を使って、企業の皆さんが商売で元気になるということで地域全体が盛り上がっていって欲しいという思いが強いです」
セミナーのあとには、さっそくクリエイター同志がそれぞれの作品を紹介したり、交流したりする場が設けられ、会場は最後まで熱気に包まれていました。
鳥取県が講談社と連携する全国的にも例がないクリエイター育成事業。産業振興につなげるデジタルコンテンツの拠点づくりも目指していて、今後の成果に熱い視線が注がれています。
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