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尿路結石で入院中の患者が高熱 医師が対応せず…その後亡くなる 遺族が損害賠償を求め提訴 病院側が遺族に6300万円に支払い和解 遺族「くやしい気持ちは和らぐことはありません」 鳥取県米子市

日本海テレビ 2024年12月20日 16時26分

鳥取県米子市内の病院に尿路結石で入院していた女性患者が、高熱が出たにもかかわらず医師が対応せず亡くなったとして遺族が、損害賠償を求め提訴していた問題です。病院側が12月20日に遺族に6300万円を支払うことで和解が成立しました。

提訴していたのは、米子市の博愛病院に入院していて亡くなった40代の女性患者の遺族です。訴状によりますと、この女性患者は2017年の6月3日から4日にかけて米子市の博愛病院に尿道に石がつまる病気、尿路結石で入院。40度を越える高熱が出ましたが、看護師が、医師に報告をせず解熱鎮痛剤で対応。その後、敗血症を併発し亡くなりました。

原告の代理人は、「尿路結石の患者が高熱を出した場合は、緊急事態であり早急に医療処置を行うのは医学界の常識。医師が何ら対処しなかったのは病院の重大な過失」などとしています。

このため遺族が、4年前博愛病院を相手取り約7300万円の慰謝料を含めた損害賠償を求めて提訴していました。これまで病院側は過失を認めていました。

そして20日、鳥取地裁米子支部で裁判所の和解勧告に基づき、6300万円を支払うことで和解が成立しました。

和解について女性患者の遺族は、「亡くなって長い時間がたったがくやしい気持ちは和らぐことはありません。同じような医療ミスがなくなって欲しい」 などとコメントしています。

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