地域の民話の継承にアニメを活用します。鳥取市佐治町に伝わる「佐治谷ばなし」をもとにしたアニメが完成し、12月23日にお披露目されました。
佐治谷ばなしをもとにしたアニメ「蟹(カニ)のふんどし」は、日本財団の海と日本プロジェクトの一環で制作されました。日本財団では、全国の海に関する民話をアニメにして継承する取り組みを進めていて、12月23日はアニメを制作した日本昔ばなし協会の沼田心之介代表理事や、さじ民話会のメンバーらが鳥取市役所を訪れ、深澤市長に完成を報告しました。
このアニメでは佐治の山奥に暮らす若者が、両親から礼儀作法を教わった際、カニが出されたら「ふんどし」を外してから食べなさいと教えられます。そして、海沿いにある妻の実家を訪れた時に…。
~アニメの一部分~
「これを食うのに“ふんどし”を外すんだ」
「さあさムコ殿、遠慮しないでたんと食べてくんせい」
「カニを食べる前に『ふんどし』を外す!」
「おおっ!」
勘違いをして、カニの「ふんどし」部分を外すのではなく、下着の方の「ふんどし」を外してカニを食べたという山と海の文化の違いがユーモアたっぷりに描かれています。
鳥取市 深澤義彦 市長
「こういった大らかさというか、ゆとり、そういった大切さを教えてくれるような作品だったと(思います)」
さじ民話会 岡村絹江さん
「映像にしていただくと、小さいお子さんでもお年寄りでも話の内容もすごく理解してもらえると思うので、大変良かったと思います」
このアニメは12月24日からYouTubeで公開されるほか、小学校の教材として使用したり、アニメの上映会を開催したりする予定だということです。
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