12月、約13年ぶりに原子炉を再稼働した島根原発2号機。12月23日午後、発電所からの送電を開始しました。
島根原発作業員
「2号機、発電機並列しました」
12月7日に再稼働した島根原発2号機。点検のための中間停止を経て、22日午前3時に再び起動。そして12月23日午後1時、原子炉で発生した蒸気でタービンと発電機を回転させ発電し、送電系統へ電気を送り始めました。送電網を通じ、家庭や企業などに電力が供給されるのは、約13年ぶりのことです。
今後2号機は、徐々に電力の出力を上げ、12月27日に定格出力である82万キロワットに到達予定だということです。発電と同時に、安定的に運転できているか検査が行われ、合格すれば、検査が終了。予定どおり来年1月10日に、営業運転に入ります。
中国電力によりますと、2号機の再稼働によって山陰両県で年間に使われる電力の6割を2号機がまかなうとしていて世帯数に概算すると、175万世帯分だということです。
中国電力 中川賢剛 社長
「原子力発電所が稼働しますと、現在燃料価格が乱高下することが多いんですが、そういった化石燃料の価格変動に対する変動を抑制するという効果がございます。それから CO2を発生させない電源であること。それからこれは化石燃料の価格にもよりますが、料金が安定がするという大きなメリットがあると思います」
中国電力の中川社長は、電力の安定供給の面で原子力発電のメリットに触れながらも、「安全確保を第一に緊張感を持って、地域とのコミュニケ-ションにも努めていく」と述べました。
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