今年もあとわずか。今回は山陰の1年間の「政治」を振り返ります。
■鳥取県初の総理大臣が誕生
今年9月、鳥取県民が待ち焦がれた瞬間が訪れました。
「石破茂君をもって当選者と決しました」
石破茂氏が鳥取県初の自民党総裁に就任しました。そして、10月にはー。
額賀 福志郎 議長
「石破茂君を本院において内閣総理大臣に指名することに決まりました」
鳥取県初の総理大臣が誕生しました。地元・鳥取県八頭町では、パブリックビューイングが開かれ、支援者が喜びを分かち合いました。
支援者
「とにかく頑張ってほしいちゅうんと、うれしいちゅうんの一言」
石破首相は、これまで掲げてきた地方創生について述べました。
石破茂首相
「地方こそ成長の主役です。全国各地の取り組みを一層強力に支援するため、地方創生の交付金を当初予算ベースで倍増することを目指します」
■衆議院島根1区補欠選挙 自民保守王国が…
また、これまで保守王国と呼ばれてきた島根県では、今年4月に大きな変化が起きました。衆議院島根1区の補欠選挙があり、自民党と立憲民主党の候補者による一騎打ちの選挙戦に。
錦織功政 氏
「この大切なふるさとをより良い形にしてそしてより豊かにして次の世代へと引き継いでいく」
亀井亜紀子 議員
「この島根県から声を上げてこの自民王国を崩すことによってみなさん、真面目に日本の政治を変えましょう」
自民党の裏金問題を受け、議席を確保するため、大物議員が応援に入ります。
岸田文雄 前首相
「この選挙、みなさんに支えられて勝ち抜かせていただきたい。これを直接みなさま方にお願いさせていただきたい。そういった思いで、駆け付けさせていただきました」
立憲民主党 泉健太 前代表
「怒りをもって、おかしいと思って、許せないを思っていまこの場所にお越しいただいたんじゃないでしょうか、みなさん」
迎えた投開票日。自民党が長年議席を守り続けてきた島根1区。亀井議員が、その議席を奪いました。
■内閣総理大臣就任から戦後最短での衆議院解散
10月1日に、内閣総理大臣に就任した石破総理。その8日後には、就任から戦後最短で衆議院を解散します。
額賀 福志郎 議長
「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する」
山陰の4つの選挙区では、鳥取1区は、石破首相が盤石の勝利。ほかの候補の応援で、鳥取入りはできませんでしたが、佳子夫人が街頭に立ってサポート。立憲民主党と共産党の新人候補を寄せ付けませんでした。
鳥取2区は、経済再生担当大臣に就任した自民党の赤沢亮正大臣が、自民党が裏金問題に揺れる中、鳥取1区と同じく、立憲民主党と共産党の候補から議席を守りました。
赤沢亮正 経済再生担当大臣
「鳥取県から日本を変える。そして日本の未来をつくり、日本の未来を守り抜くと本気で命がけでやってまいりますから、赤沢亮正にそのチャンスをください」
鳥取同様、3つ巴の戦いになった島根1区と島根2区。島根2区は、自民党の高見康裕議員が議席を死守しました。
一方、4月の補選から半年後の総選挙となった島根1区。補欠選挙で奪われた議席を取り戻すため、自民党は高階恵美子氏を擁立。
高階恵美子 氏
「非常に厳しい選挙を戦わせていただいている。これが現実であります。みなさんのお力で助けていただけないでしょうか」
亀井議員は、裏金問題を追及し、選挙を戦っていきます。
亀井亜紀子 議員
「この裏金議員に2000万円という問題が出てきました。こういう政治をやっぱり変えていかなければいけない。そのためにはやっぱりもっと野党が強くなければいけない」
結果、再び亀井議員が議席を獲得しました。この衆院選で自民党は大敗。連立を組む公明党と合わせても過半数を割り込み、30年ぶりの少数与党となりました。来年夏には、参議院選挙が行われます。明日の山陰に光を照らすため、自分の意見を示すためにも、投票に行くことが重要です。
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