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鳥取県では威力の強い冬の雷に注意! 夕立など夏に多く発生するイメージの雷… 実は12月に発生している!?

日本海テレビ 2025年1月15日 17時6分

防災について考えるコーナー。今回のテーマは「雷」です。夕立など、夏に発生するイメージの雷ですが、実は冬の雷にも注意が必要です。町田朱理気象予報士に解説してもらいます。

鳥取県の1か月あたりの雷日数(30年間の平均)

鳥取県の30年間の平均を見ると、雷が発生するのが8月は3.6日、7月が3.3日と夏も多くなっていますが、1年で最も多かったのが12月で4.5日です。

なぜ鳥取県では冬の方が雷が多いのでしょうかー。

■なぜ冬に雷が多いのか?

なぜ冬に雷が多いのか?

町田朱理 気象予報士

「日本海の暖かい海面に、シベリアからの冷たい空気が流れ込むことで、水蒸気が盛んに供給されて積乱雲が非常に発達しやすくなります。例えば冬の風呂が湯気でいっぱいになる現象に似ています。この雲は、季節風によって日本海側に運ばれてくるため、冬の雷は日本海側に多いのです」

さらに、冬の雷は、世界的にも珍しい現象です。日本海側以外では、ノルウェーの西海岸、アメリカの五大湖周辺で観測されています。

また、強さも夏と冬では異なるといいます。

冬の雷の方が強い?

町田朱理 気象予報士

「夏と冬の積乱雲を比べると、冬の方が低いところに雲ができ、規模も小さいものになります。ただ、一発の威力が強くなります。夏の雷に比べ100倍以上に達するすさまじいエネルギーを持っているといわれます」

では、その威力が強い雷。どういった対策が必要なのでしょうかー。

■雷の対策は?

雷対策は?

町田朱理 気象予報士

「外で雷が聞こえたり、光ったりした場合は、建物の中や車の中などに避難してください。また、普段からできる停電対策としては、リビングや寝室に懐中電灯を置くことや、この時期ですと毛布やカイロなどを防災バッグに追加しておくといいでしょう」

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