三浦靖 氏
「正式に今夏の参議院議員選挙につきまして、出馬をしない。一旦身を引かせてほしいというお願いをさせていただいたところでございます」
自民党本部から特定枠に2回連続で同じ候補を擁立すべきでないと示されたことで、今年夏の参院選への出馬を辞退すると発表した三浦靖氏。これを受け自民党島根県連はー。
自民党島根県連 園山繁 幹事長
「早急に三浦先生に変わる候補者の選考をすることとなりましたので、1月25日に公募について島根県連事務局に公示しまして、HPにおいても公募の応募をさせていただきます」
夏の参議院選挙について、自民党島根県連は新たな候補者を公募で決定する考えを示しました。期間は、1月27日から31日までの5日間です。応募資格は日本国籍の満30歳以上。そして、島根県在住者に限ります。候補者は2月6日に行われる立会演説会で、有権者126人の直接投票によって決定します。
参院選の候補者選定を巡っては、自民党鳥取県連が2019年に鳥取・島根合区で当選した舞立昇治氏を「特定枠」の候補者とする方針を示す一方、自民党島根県連は候補者を擁立した後、鳥取県連と協議しどちらの候補者を「特定枠」として擁立するか決定する考えで、両県連の足並みはそろっていません。
島根県連は、いまだ自民党の「裏金問題」が収束しない中、これから決まる候補者によっては、選挙区で非常に厳しい戦いを強いられる可能性があるため、確実に当選できる比例「特定枠」を頼みにしているとみられます。これに対し2期目の舞立氏は、山陰両県で一定の知名度があり、内閣府大臣政務官 、農林水産大臣政務官を歴任するなど実績も十分。選挙戦を有利に進められるとみられますが、鳥取県連は党本部の意向に沿って、舞立氏を「特定枠」の候補者とする予定で、両県連の思惑には隔たりがあります。
今夏の参院選に向け、すでにほかの政党などが候補者の選定を進めています。現時点では共産党が元大田市議で新人の亀谷優子さん(38)を、参政党が益田市の農業法人の社員で新人の倉井克幸さん(42)の擁立をそれぞれ表明しています。