島根県松江市ゆかりの文豪・小泉八雲の代表作「怪談」が出版されて去年で120年になるのを記念し、松江市が去年から開発している「怪談グルメ」。第4弾は市民に親しんでもらうパンです。
松江市役所を訪れたのは、松江市でパンを製造販売する「パン処 山奥」の山本幸治社長と飲食店情報サイト運営企業「ぐるなび」から松江市に派遣されている寺島奈実さんなど3人です。
小泉八雲の名作「怪談」にちなんだグルメの第4弾となったのは、4種類のパン。八雲の妻・セツの物語にちなんで生まれたのが「八雲とセツの絆パン」。ミルクパンと抹茶パンを小泉夫婦に見立て、2人の運命をねじりパンで表現しました。
怪談にも登場するかっぱをモチーフにしたその名も「かっぱん」。お茶処松江が誇る抹茶を使用し、あんことホイップクリームで甘く仕上げました。
そして、小泉八雲の英語名ラフカディオハーン、ではなく「ラフカディオパーン」。ネーミングで印象に残るものをと作られたパンの中身は、八雲が好んでいたとされる卵がぎっしりと入っていて、おやつとしても食事としても楽しめるパンになっています。
松江市ではこれまで、観光客をターゲットにしたグルメを開発しましたが、今回は市民の食生活にも浸透させたいと身近なパンで小泉八雲の世界を作り、地域で「怪談」を盛り上げていきたいとしています。
パン処 山奥 山本幸治 社長
「皆さんが怪談を味わっていただくというか、お腹も心も満たされて、小さな幸せを味わっていただけたらという思いで携わらせていただきました」
怪談パンは、松江市の「パン処 山奥」で販売され、松江市では今後種類を増やしていくことも検討するとしています。
この記事の動画はこちらから再生できます