2月3日は、暦の上では春となる立春。限定で出荷されるのが「立春朝搾り」。立春の朝に搾った新酒で、春の始まりを祝う縁起のいい酒として、「日本名門酒会」に加盟する全国各地の蔵元が出荷しています。
島根県松江市の米田酒造では、約20年前から「立春朝搾り」を販売していて、今年は一升瓶と四合瓶あわせて約1600本が製造されました。3日の朝は、従業員や取引先の酒店などが集まり、出荷の無事と商売繁盛を願う神事が行われました。
毎年、愛好家が楽しみにしている「立春朝搾り」。近年は気象の変化に悩まされているといいます。
米田酒造 上濱智信 杜氏
「酒米の方もですね、昨年も今年もですけど、高温障害という影響でお米がすごく硬かったです。それとやっぱりカメムシの被害が大きかったので、お米をどれを使って作っていくかというのをすごく悩みました」
酒米の品質が落ちる中、2種類の酒米を使い、味のバランスを保ったといいます。
米田酒造 上濱智信 杜氏
「立春の場合は、すぐその日に飲んでもらうので、なるべくフレッシュさを保つということと、硬いお米から味を引き出すいうことに重点を置いて作りました」
春の到来を告げる「立春朝搾り」。鳥取県米子市や松江市、出雲市などの酒店で販売されるということです。
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