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「あなた名義の電話番号が詐欺に使われていて…」 静岡県警の「安西」を名乗る男から電話 20代男性が811万円をだまし取られる 「島根県警や銀行員にも内通者がいる」などと不安をあおる手口 島根県 

日本海テレビ 2025年2月6日 8時5分

島根県警松江警察署は2月4日、「あなた名義の電話番号が詐欺に使われていて、使えなくなる」と脅された松江市内の20代男性が、800万円余りをだまし取られる特殊詐欺被害に遭ったと発表しました。

警察によりますと去年11月30日、被害男性の携帯電話に+(プラス)ではじまる番号から電話がありました。男性が電話をとると通信事業者を名乗る男が「あなたの名義の電話番号が詐欺に使われていて、使えなくなる」「使用を続けるためには警察の無関係証明書がいる」などと言われたといいます。

続いて、静岡県警の「安西」を名乗る男から電話があり「あなたが容疑者になっている」「逮捕されれば1年は警察署から出ることが出来なくなる」などと言われ、犯罪に関わっていないことを証明するために逐一行動を連絡するように指示し、警察手帳の画像を送ってきました。「安西」を本物の警察だと信じた男性は「島根県警や銀行員にも内通者がいる。ハッキングの可能性もあるのでインターネットを閲覧しないように」と指示され、誰にも相談することができなくなりました。

男性は12月7日以降、「身の潔白を証明するには優先調査という方法があり、300万円が必要」「用意できなければ調査完了まで警察署で過ごすことになる」などと言われたり、その後も「共犯者が逮捕され、あなた名義の免許証を持っていたため優先調査が打ち切られる」と脅されたりするなどして、合計811万円を数回に渡って相手の指定する口座に振り込み金をだまし取られました。男性は12月25日に「身の潔白が証明されたので返金する」と連絡を受けて以降、「安西」と連絡が取れなくなったことから警察に相談し、特殊詐欺被害にあったことが分かりました。

警察は「警察が+(プラス)で始まる電話番号でかけてくることはありませんし、逮捕前に保釈保証金を要求することはありません。不安を感じたときは周りに相談してほしい」としています。

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