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災害級の大型台風時…スマホ使えない? 防災グッズ、ハザードマップ確認の必要性を気象予報士が解説

オトナンサー 2024年8月11日 19時10分

■台風に対する防災対策にも気を配りたい

 「台風5号」が8月11日に上陸しました。大型台風が上陸した際、必要な防災グッズやハザードマップの確認はどのようにすればいいのか、悩む人も少なくないと思います。そこで、気象予報士のきりたんさんに聞きました。

Q.台風に備えるための防災マップなどはあるのでしょうか。

きりたんさん「『ハザードマップ』と検索すると、さまざまな地域ごとの防災マップが出てくると思います。ハザードマップは台風だけではなくて、土砂崩れや地震・洪水・津波など、さまざまな自然災害による被害のリスクが高いエリアがわかります。台風の場合、海沿いのエリアでは、高潮に警戒する必要があります」

Q.山沿い、高台などの場所ごとによる対応策を教えてください。

きりたんさん「台風の場合、比較的安全なのが高台です。ただし、土壌によっては土砂災害などの危険性がある場合もあります。川沿いや海沿いなどは洪水・高潮の危険性が高いエリアになります。

まずは、自分の住んでいる周辺のエリアにどのような危険性があるのか確認しておくことが重要です。もし、大雨が予想されて、自宅周辺に危険性があると判断した場合、事前に避難することが大切です。少し離れたところのホテルを予約するのも一つの手段です。また、近所の避難所を調べてみて、ご家族などで避難経路などを共有しておくこともお勧めします」

Q.台風に備えるためのお勧め“防災グッズ”はありますか。

きりたんさん「災害級の台風の場合は、スマホなどの電波がほとんど届かず使えないと思っていただくとよいと思います。使えたとしても、時間が限られた場合ということも少なくありません。そのため、バッテリーを保てるように、蓄電池やソーラー式の充電器、ポータブル電源などがあると安心です。

次に、情報を入手するためのラジオです。防災用として手回しのものやソーラー式のもの、ライトが付属しているものなど、さまざまな種類がありますので、準備をしておくとよいと思います。その他には、食料や水、カセットコンロ、携帯トイレ、ボディシート、生理用品など生活必需品をそろえておくと安心です」

 自宅周辺の環境や避難場所など、意外と確認を見落としていることがあるかもしれません。こうした災害による備えは何か起きてからでは対策ができません。近年、想定外の自然災害による被害も増えています。防災について、真剣に考える時間を作ったり、家族や親戚と話し合うようにしてみるのもいいかもしれません。

オトナンサー編集部

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