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「ゆず湯」に入るメリットとは? 使い終わったユズの意外な再利用法も 専門家が解説

オトナンサー 2024年12月21日 12時10分

 2024年12月21日は「冬至」で、1年で最も昼の時間が短い日です。古くから冬至にゆず湯に入る風習があり、入浴時に湯船にユズを浮かべる人もいると思います。そもそも、入浴時にユズやリンゴなどの果物を湯船に浮かべると、どのような効果が期待できるのでしょうか。湯船に浮かべたユズは食べても問題はないのでしょうか。管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。

■油汚れの掃除に再利用可能

Q.入浴時にユズやリンゴなどの果物を湯船に浮かべると、どのような効果が期待できるのでしょうか。

桜井さん「お風呂に入れることで期待できるのは、血流の促進やリラックス効果ではないでしょうか。例えばユズの場合、中に含まれる『リモネン』や『シトラール』という成分が交感神経を刺激して血流を良くしてくれるほか、香りによるリラックス効果も感じられると思います。リンゴの『ペクチン』という成分には血流促進効果が、『リンゴ酸』には疲労回復効果がそれぞれ期待できますね」

Q.入浴時に湯船に浮かべた果物は食べてもよいのでしょうか。

桜井さん「お風呂に浮かべた果物はふやけていますし、風呂場の雑菌が付着しているため絶対に食べないようにしてください! もしもったいないと思ったら、皮を乾燥させると良い香りがして消臭剤やポプリのような使い方ができますよ。また、かんきつ類やリンゴは酸が含まれているため、油汚れの掃除などに効果があります」

Q.ユズやリンゴ以外で、入浴時に湯船に浮かべると良い食べ物などはありますか。

桜井さん「果物以外ですと、大根湯やショウガ湯などが挙げられると思います。どちらも効果を発揮する成分は異なりますが、お風呂に浮かべることで全身の血流促進や保温、湯冷めしにくい効果などがありますよ。寒くなるときに旬を迎える食べ物は、直接口に入れるだけでなくお風呂に浮かべても体を温めてくれる効果のあるものも多いです」

* * *

 古くから風呂に浮かべる習慣のある果物や野菜には、れっきとした保温効果やリラックス効果などがあったんですね。ただし、一度風呂に浮かべたものを口に入れるのはNG。もったいないなと思ったときは、掃除用や消臭剤など他の用途に使えばフードロスにも貢献できますね。

オトナンサー編集部

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