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「効率が上がる」は幻想だった? 意外と反対派も多い「リモートワーク」の実態

オトナンサー 2024年6月25日 7時10分

 新型コロナウイルスの流行時に多くの企業が導入した「リモートワーク」。現在も社員に対してリモートワークを許可する企業があり、曜日や仕事の内容などによって、出社する日とリモートワークの日を分けている人もいます。

 ところで、一般的に「効率が上がる」というイメージが強いリモートワークですが、ネット上では、「リモートワークで生産性が上がるのは一部の人だけ」という意外な声も上がっています。

■「自宅の椅子だと尻や腰が痛くなる」という意見も

 リモートワークの大きな利点として挙げられるのは、「通勤時間がかからない」「周囲に気を取られずに、集中して作業できる」といった要素。この「集中して作業できる」というポイントに対して、ネット上では「集中して作業できる」のはごく一部の人だという声が多く上がっていました。

 例えば同居する家族がいる場合、家にいるけど仕事をしているということに対する理解が得られず、「何か手伝ってほしいと言われる」「話し掛けてくる」という声のほか、「周囲に家族がいると仕事モードになりにくい」という声もありました。
 
 自分の部屋など、作業に集中できるスペースがある人でないと、逆に効率が落ちることも多そうです。また育児や介護中の人は、育児や介護と仕事が同時進行になってしまい、効率が落ちるといった意見が上がっています。

 設備面でもリモートの不便さを感じる人が多く、元々仕事をすることを想定していなかった自宅環境では、パソコンなど、ハード面のスペックが低く仕事がしづらいという声も。他にも「家の椅子に長時間座っていると、お尻や腰が痛くなる」「仕事に使えるデスクがない」など、設備面の不満の声が上がっていました。

 また「集中できる・できない」という問題以外に、コミュニケーションの取りにくさを問題と考える人も。特に新人の教育時には「横で教えるということができないから、どうしても教えにくさを感じてしまう」「相手の表情がはっきり見えないまま教えると、理解度も分かりにくいし難しい」といった声が上がっています。

 他には「仕事のオンオフの切り替えがしづらい」「外に出ないから刺激が少なくて、仕事のアイデアが出にくくなってくる」といった意見もあり、仕事のクオリティーへの影響を感じる人も少なくありません。

 とはいえ、1人暮らしの人や自宅のパソコン環境が整っている人などからは、リモートワークによって生産性が上がったという声も多数上がっています。またコミュニケーションについても、チャットなどで一度文字に起こすことで、しっかりと考えて丁寧に応対できるとメリットに感じている人も。

 会社の方針もあるので難しい問題ではありますが、一概にどちらが良いとは言えないようですね。

オトナンサー編集部

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