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「理容室」「美容室」の具体的な違いは? 業務内容を美容師に聞いてみた

オトナンサー 2024年7月24日 7時10分

 髪を切ったり整えてもらう場所として、「理容室」と「美容室」があります。理容室は男性が利用する印象が強いですが、美容室とは何が違うのでしょうか。女性が理容室を利用することは可能なのでしょうか。美容師の原木佳祐さんに解説していただきました。

■かみそりを使った施術ができるのは理容室のみ

Q.「美容室」と「理容室」は、何が違うのでしょうか。

原木さん「施術の内容に違いがあります。大きな違いとしては、カミソリを使った施術が行えるかどうかですね。カミソリを使ったシェービングやもみ上げ・生え際周辺の調整などは、理容室のみが行うことができます。

美容室の場合は、カラーやパーマなどのヘアセット・ヘアメイクの施術が得意で、そうした施術を中心にメニューを立てている店が多いですね」

Q.女性が理容室に行っても問題はないのでしょうか。

原木さん「もちろん女性が来店しても問題ありません。最近では、ファンデーションのノリがよくなるといった理由から、女性でも顔そりを希望されるお客さまもいらっしゃいますよ。

理髪店・理容室というと、オーナーもお客さまも男性というイメージが強いかもしれませんが、最近では女性がオーナーを務め、女性スタッフが在籍している店もあります」

Q.理容師と美容師とでは、免許にどのような違いがあるのでしょうか。

原木さん「やはり、施術の内容や働く場所がそれぞれしっかりと分けられているため、免許を取る際は美容師なら美容師の、理容師なら理容師の技術やノウハウをしっかりと養成施設で学びます。

専門学校などに入学する際に、『理容科』『美容科』のいずれかを選択することが多いため、その時点でどちらを目指すかが決まってくるという感じですね。

ただ、最近では両方の免許を保持してより幅広い環境で働くというケースもあるそうです。その場合は、もう一度養成施設に入学し直すか通信制で学ぶ必要があるため、時間と手間がかかってしまいますね。

また、理容師は『理容師法』、美容師は『美容師法』という法律でそれぞれ業務範囲が定められており、組合のすみ分けが異なります」

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 最近は、女性が利用できる理容室も増えているそうです。それぞれの店の特徴や得意な施術内容を考えた上で店を選んでみてはいかがでしょうか。

オトナンサー編集部

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