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食物繊維だけじゃない…「タケノコ」に含まれる“意外な栄養素”とは? “えぐみ”取るコツも解説

オトナンサー 2024年10月23日 8時10分

 一般的には春先に旬を迎える「タケノコ」ですが、実は九州や四国では、夏から秋にかけて収穫される種類のタケノコもあります。品種に応じて、ほぼ1年中食べられるタケノコですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。また、どのような食材を組み合わせると、よりおいしく食べられるのでしょうか。管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。

■タンパク質が豊富

Q.タケノコに含まれる主な栄養素について、教えてください。

桜井さん「食物繊維やカリウム、タンパク質のほか、タンパク質の元となるアミノ酸のチロシンなどが豊富です。タケノコに含まれる食物繊維は『不溶性食物繊維』という種類で、水分を含むと腸を刺激してお通じを良くする働きがあります。また、カリウムには余分な塩分を排出し、むくみを予防する働きがあります」

Q.タケノコの栄養素を効率よく摂取する上でお勧めの食べ方はありますか。

桜井さん「煮込みや炊き込みご飯などが代表的な料理ですが、そのまま焼いて食べてもおいしく召し上がれますよ。ただ、タケノコは収穫した直後から、チロシンが『ホモゲンチジン酸』という酵素による働きで変質してしまい、えぐみが出るようになります。このえぐみを取り除くには、米ぬかを入れたたっぷりのお湯でゆでる下処理が有効です。もし米ぬかが家になければ、重曹やコメを一握り程度入れる方法でも下処理ができますよ。

ゆでる際にあらかじめカットしておくと、ゆで時間の短縮につながりますが、栄養素を逃さないためには皮付きでゆでていただくと良いですね」

Q.タケノコと組み合わせるとお勧めの食材について、教えてください。

桜井さん「カルシウムにはえぐみを排出してくれる効果があるため、油揚げや小魚、ワカメなど、カルシウムが含まれている食品と一緒に取るのがお勧めです。チーズをのせて焼いてみるのもおいしそうですね。

また、タケノコに足りない栄養素を補うという意味では、ビタミンCやビタミンB群が含まれている豚肉が良いのではないでしょうか。豚肉はタンパク質の吸収を高めてくれる効果もあり、タンパク質が豊富に含まれているタケノコにはぴったりですね」

* * *

 タケノコは鮮度が重要だといわれており、古いものだと独特なえぐみを感じるものもあります。そんなときは、下処理をしてから調理をすると、おいしく食べられるということです。下処理が面倒に感じる場合、スーパーで水煮を買うと手軽に調理できるかもしれませんね。

オトナンサー編集部

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