髪を整えるときにワックスやヘアオイルなどの整髪剤を使っている人は多いと思います。ただ、整髪剤は種類が多く、自分に合った製品を見つけるのが難しいと感じたことはありませんか。整髪料はヘアスタイルのほか、髪の長さや太さなどによって、相性の良しあしがあるといわれています。自分に合った整髪料を選ぶ際のコツについて、美容師の原木佳祐さんに教えていただきました。
■セット力を重視するならジェル
Q.一般的に「整髪料」として売られている製品には、どのようなものがありますか。
原木さん「整髪料の主な種類としては、オイルやクリーム、バーム、ワックス、ムース、スプレー、ジェルなどがあります。テクスチャや特徴によって、それぞれに合うスタイリングのほか、メリット、デメリットがあるのです。
例えば、オイルやクリームはセット力はほとんどありませんが、髪にうるおいやツヤ感を与えることができるものなんです。一方でバームやワックスといった商品は、セット力はありますが、湿度や汗などには弱いというデメリットがありますね。
とにかくセット力を求めるのならスプレーやジェルですが、一度失敗するとやり直しが効きづらいのと、落とすのに時間がかかるでしょう」
Q.整髪料を選ぶときのコツや基準などについて、教えてください。
原木さん「ご自身のヘアスタイルや髪の長さ、お悩みなどに合わせて選んでいただくと良いと思います。
例えば髪が短く、『しっかりセットした状態で出勤したい!』と考えている男性がヘアオイルを購入してしまうと、思った効果が得られないことになってしまいます。また、髪の毛が細い人がクリームを使ってしまうと、保湿力はあるが、テクスチャの重さに負けてしまってベタベタしてしまうというようなケースも考えられます。
こういった失敗にならないように、ご自身の髪の太さや長さ、ヘアスタイルなどを加味していただくと、適切な整髪料を見つけやすいと思います」
Q.男性が女性用の整髪料を使用したり、女性が男性用の整髪料を使用したりするのは問題ないのでしょうか。
原木さん「男性だから男性用、女性だから女性用じゃないとダメということは決してありませんが、それぞれの商品には傾向があるんです。
例えば、男性はショートヘアの人が多く、セット力やキープ力を重視する人が多いことから、固定力の強い商品を男性向けとしていることが多いです。そして女性の場合、パサつきを抑えたり、ツヤやうるおいを足したりしたいという需要が多く、ケアができるような商品が多い印象ですね。こうした傾向を把握した上で、自分にとって何を重視したいのかを決めていただくと良いのではないかと思います」
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整髪剤は種類が多くて選びづらいと思うかもしれませんが、それだけ人によって髪質や求めるヘアスタイルなどが異なるということなんですね。どのようなスタイリングをしたいのか、うるおいやキープ力など、何を重視するのかを基準に選んでみてはいかがでしょうか。
オトナンサー編集部