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子どもが言うことを聞かず、怒鳴ってしまった…発育に影響は? “接し方”のコツ、保育士が解説

オトナンサー 2024年10月5日 9時10分

 子どもがなかなか言うことを聞いてくれず、つい怒鳴ってしまったという経験はありませんか。怒鳴ってしまうことによって、子どもの発育に影響はあるのでしょうか。また、子どもにどのように接するのが最善なのでしょうか。子どもとの適切な接し方について、保育士の白井麻依子さんに教えていただきました。

■親は冷静に対処を

Q.そもそも、子どもが親の言うことを聞かない場合、どのような原因が考えられるのでしょうか。

白井さん「年齢によって、その原因は異なる傾向があります。未就学児くらいのお子さんの場合ですと、まだまだ感情のコントロールがうまくいかない時期といえるでしょう。環境の変化や体調不良、ストレスなども関係することがあります。また、コミュニケーションの不足なども考えられます。

保護者が子どもに何か注意をするとき、そのときによって話の内容がコロコロと変わってしまうと、子どもは混乱してストレスを抱える原因になることがあります」

Q.子どもが言うことを聞いてくれないとき、親はつい怒鳴ってしまうことがあると思います。その場合、発育などに影響はあるのでしょうか。

白井さん「そうですね、大きな声で怒鳴られることによって、子どもが恐怖や不安を感じてしまう場合、脳の発達に影響することがあるといわれています。

また、『何がいけないことだったのか』という理由を考えるよりも前に、怒られないように親の顔色を見ることが先になってしまう子もいます」

Q.では、子どもに言うことを聞いてほしいときは、どのような対応が必要でしょうか。

白井さん「子どもが興奮している場合は、声を荒げるのではなく、まずは冷静になって対処することが大事です。なるべく分かりやすく簡単な言葉で伝えることがコツです。

また、大人側が正してほしいことを伝えるだけでなく、『どうしたの?』と優しく問い掛けてあげましょう。子どもが自分の言葉で伝えられるようにする時間をつくってあげることで、子どもの気持ちを理解し、寄り添えるようになります」

* * *

 言うことを聞いてもらえないと親が思っていても、子どもは親や他の大人のことをよく見ています。子どもが親から怒鳴られることで、自分の気持ちをうまく伝えられないままでいると、さらに悪循環になってしまうことも考えられます。まずは子どもの話をしっかりと聞いてあげましょう。

オトナンサー編集部

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